6日目
訪問医療のドクターと看護師さん、相談員さんが来てくれて話をたくさんしてくれた。
内容は義母さっちゃん
がこれから最後を迎えるにあたって
本人と家族がどうしたいかということだった。
人間の体の機能は永遠ではなくて
いつか衰えがきて止まるということは
誰にでも起こることだ。
飲み込むことができず
食べるという行為ができなくなり
痩せていき死に向かうということは
87歳という年齢だし自然なことだ言われた。
昔であればこのまま何もせずに看取り
自然死を迎える。
外国では今もそのようなところが多いようだ。
日本の現在は
点滴や胃ろうをして命を延ばすこともできる。
それは延命治療になっていくから
よく考えてくださいと言われた。
延命治療といえば切開して人工呼吸器を取り付けるイメージだったので
点滴が延命治療になるというのにびっくりして戸惑ってしまった。
これは皆が普通に知っていることなのだろうか。
この流れになることは直前にいた病院では知らされておらずだった。
多分予期はしていたのではないかと思う。
本当は本人の意志を尊重すべきなのだけれど
このあいまいな状態だから家族が本人の性格などを判断して考えてくださいと言われた。
ちなみにこの話を聞いたのは
家族で私一人の状況で
「旦那さんに伝えてください、でも大丈夫?」と心配された。
お母さんは延命治療をしたいだろうか。
誰にでも痛みがそんなになければ
どんな手を使っても生きたい気持ちが
本能で少しはあると思う。
お母さんの選択肢は
3つであった。
(胃ろうは胃を全摘してるためできないらしい)
1.このまま何もせず食べられなくなり衰弱する自然死
2.水分を補うだけの点滴(ほぼ栄養はない)
栄養は補えないのでこれだけだと平均2.3週間の延命 余分な水分で痰が多くなったり浮腫ができたりする。
3.高栄養の点滴
カテーテルを挿入する処置を病院でする。
自宅だと扱いづらく感染症になりやすいがうまくいけば数年延命できるかもしれない。
元気になりすぎて針を触ったりするかもしれなくて、それを拘束することになるかもしれないデメリットもある。
★ちなみに2をしてから3をするということもできるようだ。
せっかく退院できたのにいきなり
この状態でこの選択を迫られるのは
苦しすぎる。
7日目
旦那とも話して病院でやっていたような点滴をしてごはんもがんばって食べて少しでも回復して欲しいと決めた。
さっちゃん自身も辛くないのであれば
もう少し頑張ってくれるのではないかと、診てる側も気持ちは一体なのだ。
まだ少しでも最後の時間をのばしたい。
生命力をみてみたい。
点滴だと全体的に負担が少ないとのことで決めて病院へ連絡した。
看護師サンが来て点滴を始めた。
腕から針を入れるのではなくて
おなかから入れる皮下点滴となる。
在宅でも家族が毎日点滴だけ変えるので扱いやすく、針交換を1週間に1回看護師さんが来て行ってくれる。
しかし病院の点滴より量が入らなくて
点滴のスピードが落ち着かない。
気にしすぎることはないが定期的に速度など見てほしいと言われた。
言われていたが痰がすごく増えて
あわあわしだし私が吸引する時間が増えた。
そして痰が増えたことによるのか
かすかに食べていたごはんさえ少し食べるだけでむせるようになり
完全に拒否してしまうようになった。
やはり点滴は不自然なことなのかなとちらと思う。
8日目
朝、熱が38.5でた。
午前中は訪問入浴と訪問ヘルパーさんの契約の面談を熱出ているが一応することになった。
看護師さんが点滴の様子を見に来た。
看護師さんに熱のことを話すと
ドクターが昼に来て肺炎だと言われた。
すぐに酸素の機械の業者が来て取り付けてくれた。
ドクターは旦那にも最後をどう迎えるかの説明を丁寧にしてくれた。
その夜に娘がそのことを聞いてむちゃくちゃ泣き始めた。
私も旦那も泣きながら過ごしている。
息子は泣いていない。
看護師さんが抗生剤の注射に
8日間毎日来ることになった。
少し頷いたりはできるようになったが
もうこれ以上よくはならないのかなと
いう空気になっていた。
旦那が最近の喧嘩や何やらを謝ったら
頷いていたとのことですごくほっとした。
私もお別れのあいさつは一応しておいた。
いっぱい泣いて悲しみに触れると
感情が解放された。
音信不通の長男にも声かけずっとしているのだが返信がない。
そのことをさっちゃんに言ったら
足をぽんとあげていた。
どの状況でも陽キャな義母である。
まだ何か面白いことしないかなと思ってしまう。
9日目
訪問ヘルパーさんに来てもらいおむつ替え、体拭きしてもらう。
尿の量が少なくなってきている。
私の母が来る。
訪問看護師さんの1人が息子の保育園の同級生のママさんだと思い出した。
ママさんの看護師姿はかっこいい。
そんな思い出がある人に看護して貰うのは素敵な思い出となる。
10日目
こないだもお見舞いに来てくれた車で30分くらいのところに住んでいる78歳の妹とその娘がお見舞いに来てくれた。
おばさんも(さっちゃん妹)熱中症が1週間治らなくてあまり体調が良くないらしい。
痩せてしまって喋るの動くのが難しいさっちゃんに驚いていたが
さっちゃんは思ったより大きな声で
すぐにおばさんの名前を呼んでいて
明らかに喜んでいた。
兄と音信不通で返信がないのでこのさっちゃんがいつ亡くなるかもしれない状況が伝わっているのかわからない。
はがきの簡易書留を兄の自宅に出し届いたようでとりあえずは本人が知っている。
あとは本人がどうするかだ。


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